スーパーで売っている野菜と伝統野菜の違いは?

スーパーで売っている野菜と伝統野菜の違いは?

スーパーの野菜の多くは、F1という一代交配の野菜です。

 

スーパーで売られている野菜はF1(エフワン、一代交配)品種。
F1とは、系統の異なる親同士を交配しできた一代目のこと。
この世代には優れた形質が出やすく、これを利用したのがF1品種。

 

F1品種は生育のスピードや形、大きさが揃っていて管理しやすいのが特徴。
例えばアンデスメロンは、品質に当たり外れがないことで人気が出たF1品種の代表品種です。

 

実はこのF1品種。
種を自家栽培しても、次の世代には劣性遺伝(対立遺伝子の両方が揃わないと出てこない形質が現れること)が起こる。
その為、農家は毎年種を買わなければならないという問題があった。

 

一方で収量のいい作物が容易にでき、形や大きさもそろえやすく流通面では便利。
その為F1は1960年代から大量消費時代の進行に伴って、増加の一途をたどった。

 

今のF1キュウリはみんな長さが21〜22cm。
それは海苔のサイズが20cmだから。
カッパ巻きのニーズ、つまり外食産業のニーズを合わせてあるんです。

 

かつて作物の種は農家や地域の種屋による採取によってまかなわれ、各地の気候や土壌に合う固定種が多く存在していた。
しかしF1品種に押され、固定種の栽培は激減し、種の自給率は今やわずか1割程度に。
この状況を憂えて、近年、地方種や伝統種の復活・保存、自家採種による栽培や優良種子の維持・普及を進める動きが出ている。

 

農薬や化学肥料がなかった頃の品種には、有機栽培に適したものがあるはず。
味の優れた品種も豊富だと思います。

 

採種・栽培を繰り返すと、やがて元の品種とは形質が違ってくる。
その面白さに自家採種にハマる人もいるそうだ。

 

各地に伝わる伝統野菜

 

練馬大根 たくあんに最適な、かつての練馬の名産品。中膨れで長大な形。
暮坪かぶ 岩手に伝わる在来種。カブとはいっても形も辛みも大根に似る。
賀茂なす あまりにも有名な京都の丸ナス。京料理には欠かせない。
おちあいいも 山梨の山間部で昔から作られ続けてきた。ねっとりとした食感。
加賀太きゅうり 歴史は比較的新しいが、加賀野菜として食文化に根付いている。
下仁田ねぎ 白い部分が太く、繊維が柔らかくて甘いので鍋に最高。