硝酸態窒素は農薬より怖いって本当ですか?

硝酸態窒素は農薬より怖いって本当ですか?

噂が一人歩きしている可能性も否定できません。

 

窒素はリン酸とカリと並び、植物にとって欠かせない成分。
窒素分は土中の有機物が微生物の力で分解された硝酸態窒素の形で、主に植物に吸収される。
ところが植物に有用な硝酸態窒素が人の健康には害があるとされて、大きな問題となった。

 

騒ぎは1950年代の終わりから、ヨーロッパ等で幼児がメトヘモグロビン血症を発症し、死者が出たことに始まる。
その原因が井戸水中の硝酸態窒素とされ、また硝酸態窒素が体内で発がん性物質を発生させる危険性も指摘されていた為、EUでは1997年、井戸水だけでなくほうれん草とレタスに上限値を設け規制するに至った。
日本では規制していないものの、農林水産省のホームページには「硝酸塩について」という項目が設けられている。

 

しかし「野菜茶業研究所」の主席研究員はこう言う。
「ヨーロッパでの健康被害はメトヘモグロビン血症です。EUでの規制以降、野菜の硝酸態窒素はJECFAで議論されましたが、今のところ摂取とがんリスクを関連付ける証拠は毒物学的、疫学的研究でも見つからないと結論づけられています」

 

⇒野菜や果物の摂取が発がんリスクを軽減するって本当?